サイヤ人編の終盤で、ベジータは人工的に生み出したパワーボールの「ブルーツ波」によって大猿化しました。
その時ベジータはかなり饒舌で、懇切丁寧にサイヤ人変身のしくみを悟空に説明してくれました(悟空はクッ!とか言いながら全く分かっていませんでしたが)。
ここでは、サイヤ人大猿化のしくみとベジータが丁寧に解説した意図を探ってみましょう。
ベジータが出した奥の手「大猿変身」
醜くて嫌だが、大猿の戦闘力は何と10倍!
ベジータをはじめ、サイヤ人は大猿化をあまり好んでいないようです。
下級戦士は理性を失い暴走してしまうので奥の手と言った感じですが、理性をキープできるエリート戦士ベジータは醜い姿が嫌で避けていたようですね。
しかし、大猿化した時のパワーは凄まじく、通常の10倍の戦闘力になります。やばい時、手っ取り早く仕事をしたい時にはうってつけです。
【ドラゴンボール】サイヤ人の生態について!強さの裏にはどんな性質が?
満月の日に襲来した抜かり無きベジータ!しかし月がない…
ベジータが地球に襲来した日は満月の予定でした。さすが戦闘エリート、そこまで考えるとは抜かりないですね。
しかし、地球の月はピッコロによってすでに破壊されていました。以前悟空の息子である孫悟飯が大猿化したのを止める時に。
月が無くても大猿になれるのがエリート中のエリート
それでも大猿になれちゃうのがサイヤ人のエリート戦士。
ベジータは自ら作り出したパワーボールで大猿になってしまいます。
急に博識になったベジータ!ブルーツ波のことを丁寧に説明
ベジータはパワーボールを作り出すとき、非常に丁寧に「ブルーツ波」のことを説明してくれています。
これまでにないセリフの量というか、おしゃべりっぷりです。
月の光は太陽光が跳ね返ったもの。月に照り返された時のみ、太陽光にはブルーツ波が含まれるのだ。
ベジータ、やっぱ頭いいですよね。
ブルーツ波とは太陽光が月によって跳ね返された時に発せられるもののようです。
サイヤ人が大猿になるための条件
では、なぜサイヤ人は満月の時のみ大猿になるのでしょう?
そこも博識ベジータが丁寧に説明してくれています。
そのブルーツ波が満月になると、1700万ゼノという数値を超えるのだ。
1700万ゼノ以上のブルーツ波を目から吸収すると、尻尾に反応して変身が始まる。
なるほど、ブルーツ波の強度も重要だったわけですね。
1700万ゼノ以上のブルーツ波→目から吸収→尻尾が反応し大猿に変身
つまり、尻尾を持っていないとサイヤ人であっても大猿化できません。
はじけてまざれっ!
限られたサイヤ人にだけ人工的に、1700万ゼノを超える満月を作り出すことができるのだ。
(中略)
星の酸素と、このパワーボールと混ぜ合わせることでな!
限られたサイヤ人が生み出すパワーボール×星の酸素=1700万ゼノを超える満月
だから「はじけてまざれっ!」なんですね。
ベジータが悟空に丁寧に解説した意図は?
読者にサイヤ人変身のメカニズムを説明するため
これは説明するまでもありませんね。
月が破壊されていても、人工的に満月の代わりを生み出せるということを読者に納得してもらう必要がありますので。
悟空の作戦のさらに上を行くことを思い知らせるため
月を消しておいてしてやったり!…ってとこだろうがそうはいかんぞ!
ベジータのこの発言から、悟空がわざと月を消しておいたと思っているようです。悟空の作戦だと(当の本人はベジータの話が全く分かっていませんが)。
プライドの高いベジータは、悟空の作戦を完全に見破った上で、そのさらに上をいく「満月を人工的につくる」ことで圧倒的な力の差を悟空に見せつけようとしたのでしょう。
限られたサイヤ人であり、エリートであることを強調するため
限られたサイヤ人にだけ人工的に満月を作れる
→ベジータは作った(悟空は作れない)
→ベジータは限られたサイヤ人
→つまりエリート
ベジータのエリートっぷりを更に強調する効果が、この変身のくだりには含まれていますね。さらに、悟空が全く分からない専門知識をひけらかすことで、ベジータの賢さもあわせて強調されています。
まとめ
・限られたサイヤ人はパワーボールを作れる
・つまりベジータは限られたサイヤ人でありエリート!
・悟空の作戦を見破り、さらにその上をいくのがサイヤ人の王子ベジータ!
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