ベジータは当初サイヤ人の特徴である尻尾を持っていました。しかし、地球襲来時の戦いで大猿化した時にヤジロベーに切られてしまっています。
作中でベジータは「そのうち生えてくる」と言っていますが、その後のストーリーの中では再生していません。なぜ再生しなくなってしまったのでしょうか。
ベジータの尻尾はヤジロベーによって切られる
大猿化したベジータの凄まじい攻撃に悟空は防戦一方でした。悟空の危機を感じ取り悟飯とクリリンが現地に到着。ヤジロベーを含めた三人でベジータの尻尾を切り落とす作戦を立てます。
まず悟飯がベジータの前に姿を現し注意を引き付け、その間にクリリンが背後から気円斬を投げ込み尻尾を切ろうとしますが、かわされてしまいます。
悟飯が踏みつぶされそうになった時の一瞬を利用して、ヤジロベーが刀でベジータの尻尾を切り落としました（ヤジロベーは意外と頼りになるやつです）。
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かまわん、そのうちはえてくる
メディカルマシーンでは尻尾は再生しなかった
地球での戦いで重傷を負ったベジータは、惑星フリーザでメディカルマシーンの中に入り治療を受けます。メディカルマシーンにより回復したベジータでしたが、尻尾の再生は出来なかったとフリーザ軍の医師？に告げられます。
かまわん、そのうちはえてくる
と全く気にする様子はありません。
本人はそのうち生えると言っていたが…
かまわん、そのうちはえてくる
しかし、その後作中でベジータの尻尾が生えてくることはありませんでした。
「ドラゴンボールGT」でスーパーサイヤ人4になった時に尻尾が生えてきていますが、GTはサイドストーリーなので除外します。
ベジータの尻尾はなぜ再生しないのか？
大猿化は強力だが諸刃の剣
サイヤ人が大猿化すると戦闘力は10倍に跳ね上がり、格上の相手とも戦うことができます。
しかし、ベジータは大丈夫ですが、悟空や悟飯は大猿化すると理性を失ってしまいます。強くはなるけど、仲間や敵関係なく攻撃してしまう言わば諸刃の剣。
また、尻尾を切られてしまうだけで元に戻ってしまいます。
悟空や悟飯などの下級戦士はその後眠ってしまいますので、恐らく大猿化には非常に多くの体力を使用するはず。もし戦いが終わっていなければ、元に戻った途端一気に劣勢に立たされてしまう危険性もありますね。
ベジータは地球での敗戦でこのデメリットに気づき、尻尾の再生を止めたのかもしれません。
サイヤ人は大猿以外にも進化する方法を見つけた
サイヤ人は大猿化する以外にも戦闘力を飛躍的に上昇させる方法があります。
それは瀕死の状態から復活するという方法です。ベジータはおそらく地球での戦いで生まれて初めて瀕死状態に陥りました。その後メディカルマシーンで復活し、キュイに楽勝します。
このパワーアップの感覚をベジータは見落としませんでした。ザーボンとの戦いでは、
サイヤ人は死からたちなおるたびに、戦闘力をどんどんと高めることができる
と明言しています。実際、以降の戦闘では、瀕死状態からの復活を利用して悟空もベジータも戦闘力を上げ続けていますね。
大猿化のデメリットもなく、無限大にパワーアップを繰り返せる性質を見つけたから、尻尾はもう生えてこなかったのかもしれません。
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極論！作者側の大人の事情
「ドラゴンボール」の二代目担当編集者である近藤裕氏によると、大猿化が登場する話は原作とアニメどちらでも全くと言っていいほど人気が無かったとか。
これは、キャラクター自体が大きすぎると読者的にはリアリティに欠け、ピンと来ないということが理由だったそうです。
そのため、以降の敵キャラクターは大きくしないという大前提ができたようで、サイヤ人も大猿化しないで、パワーアップしていくという方針になったのでしょう。
※上手に戦闘力を高めるサイヤ人の性質を作り上げましたね
参考：https://ja.wikipedia.org/wiki/サイヤ人
まとめ
・ベジータの尻尾は、悟空相手に大猿化した時にヤジロベーによって切り落とされている
・大猿化に頼らなくても戦闘力を上げる方法が見つかったから、大猿化する必要がなくなった
・大猿化はアニメ、漫画ともに人気にならず大人の事情で廃止された
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